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歯を治療する専門家が誕生するまでの歩み

当サイトでは、歯科看護師について多く綴っていますが、その中でふと疑問に思ったことがあります。そもそも、医療業界で医師と薬剤師は昔は1つでした。それが技術の進歩に伴って分離して今の形になっています。そんな中、歯科の医師はいつから分業されていたのでしょうか。実際の所どうなのかと思い、ちょっと調べてみました。

では、歯の治療に関する歴史に触れていきたいと思います。まず、埴輪にお歯黒の跡が見つけられたのが古墳時代と言われています。お歯黒は虫歯の進行を抑え、知覚を鈍くして、歯を強くする力があると言われています。次に治療の話が出てくるのが平安時代。朝廷の中では歯の治療が行われていたようですが、巫女さんの祈祷や歯を抜くだけ、といった感じだったようですね。まだまだ祈祷とかのレベルですから、完全に医療行為と分かれている感じではありません。

房楊枝などの歯を磨く道具が出てきたのが鎌倉時代。江戸時代には歯磨き粉も売られるようになっていました。この頃には歯大工と呼ばれる歯科医師の前身のようなものもいたようですね。そして、幕末を経て明治後半頃に歯科医師という職業が確立されたそうです。世界的に見ると、9世紀頃にはすでに歯の治療についての記録が残っていて、この頃からすでに一般的な医者と歯科医師の分別ができていた感じになるのでしょうか。大雑把に調べた限りなので、違う部分も多少あるとは思いますが、存外、歯科医師は案外古い歴史を持つ職業なんだな、というのがわかりました。